○ 新型アクロマート 対物レンズ設計 T




○ 短焦点・ 新型アクロマート 対物レンズ (80mm F 8)


口径 80mm F 8 (fl. 640mm)、短焦点ネオ・アクロマート。球面収差補正を向上させ良好な性能です。
美しい星野を、コンパクトな鏡筒で楽しめます。 
設計データ

25倍前後の広角アイピースで眺める主要な星雲星団等(プレヤデス・プレセペ・二重星団・オリオン星雲・北極星野・アルビレオ etc)は、シャープで美しく眺められます。

レデューサ併用で、F 5.6 前後の明るさとなります。



(設計コンセプト)

球面収差(色収差)が多く、青ハロが多いイメージの短焦点アクロマート、しかし眼視における暗所での分光感度に合わせて設計すると、すっきりとした色表現の視野にすることが可能です。

対物レンズ設計で、重星等の高倍率観測を意図した設計の場合、まず中心スポットにおいて、理論的エアリーディスク(レイリー値)内にどの程度光量が纏まるか・・・ 即ち、ストレールレシオの数値が重要です。

対物レンズ・設計概論 ・ 80mmF8


球面収差図








上記の設計は、主線のdeF線部分での球面収差収差補正に重点を置いたものです。3線色消しを目指す設計です。ストレールレシオは、約 70% 程度、g線・c銭のハロも残ります。

周辺スポットは、約 50ミクロンです。


(設計データ)

r1 = 315mm/9mm/BSL7 (BK7)
r2 = -280mm/0.0mm/AIR
r3 = -280mm/7mm/TIM2 (F2)
r4 = -2100mm/630mm/AIR


レンズ構成







球面収差図  80mm F 8  640mm







下の球面収差図は、標準的な、2枚玉アクロマートです。  

de/CF 線の補正が乖離し、g線は更に離れ、球面収差補正はやや甘く (deF 基準) なっています。









○ スポットダイアグラム  80mm F 8  640mm





スポット図  (2枚玉 レデューサ 装着)

80mm F 8 ( 640mm) → F 5.6 ( 450mm)





設計データ


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