○ アイピース 光学メモ




○ 低倍率用、接眼レンズの選択。

RFT (広視界望遠鏡 〜 星雲星団・彗星等の観望用) に使用される、広角・中低倍率アイピース。

中心星像・周辺星像・周辺歪曲、コントラスト等に優れたものが適切です。眼視の集中力等を維持するためには、視野 60〜80度 前後が良好です。


3群4枚 ケーニッヒ・オルソ etcは、F8 屈折光学系での鋭い中心星像と、バランスの取れた周辺像、高いコントラストを有し、見掛視野 60度前後で明瞭な星野を見せてくれます。
広角オルソスコピック

アイピースの瞳径は、明るさとコントラスト のバランスが良い、
瞳径 3 〜 4 mm  前後 が良好です。あまりにも低倍率 (瞳径 7 mm 前後) ですと、像が小さ過ぎ、コントラスト(SN比)も低下し、極限等級、解像度(分解能) が低下、微星等も見難くなります。

望遠鏡 ・極限等級テスト


※アイピース、視野 ・絞り環、概算計算式

(焦点距離x見掛視野) / 60 ≒ 絞り環径 (mm)
(絞り環径/焦点距離) x 60 ≒ 見掛視野 (度)




○ 有効最低倍率、(中倍率の検証

口径に準じた分解能・解像力、極限等級、等をある程度発揮した上での有効最低倍率は諸説がありますが、
一般的には口径mmの半分の倍率とされます。

裸眼のエアリーディスク・星像の直径は、視力1.0程度で 約 120秒、口径 80 mmの場合、理論的エアリーディスク直径は約 3 秒ですから、120/3≒ 40倍 となります (瞳径 2 mm)

瞳径 2 mm 前後が、いわゆる 「中倍率 」 のカテゴリーです。 ( F 8 → 16mm 前後のアイピース)


有効最低倍率を大きく超えると、星像は肥大したように見えますので、感覚的なシャープネスは失われます。分解能を維持しつつ明るく気持ちの良い画質で、1本のアイピースで星雲星団彗星・月惑星・重星、そして風景とオールラウンドに楽しむのなら、その倍率前後で選ぶと良い感じです

実際の、中倍率使用にあたり、瞳径 2mm よりもやや小さい、1.5mm前後が、オールラウンドに使用できる感触です。 ジフラクション・リングも僅かに確認出来、星像の奥行きを感じられます。極限等級も、口径の限界をほぼ達成している感触です。(0.7 〜1.5mm 前後)

月・惑星、重星における分解能の極値は、単位面積あたりの輝度の関係から、瞳径 0.7mm、若しくはそれ以下が適正となります。



○ 望遠鏡アイピース・対応一覧 (F 8 光学系)


瞳径 推奨対象 倍率 (8cm) 倍率 (10cm) 焦点距離
4  星雲星団・彗星  20 25 32 
3  星雲星団・彗星 26 33 24 
2  星雲星団・彗星 40 50 16 
1.5  星雲星団・彗星/月・惑星/重星 53 67 12
月・惑星 /重星 80 100
0.75 月・惑星 /重星 106 133
0.5  月・惑星 (高輝度)/近接重星 160 200







KYOEI-KO-12、25 o + Nikon-17.5 o




○ ベストの高倍率は?

視野の明るさを維持しつつ、解像力(分解能)、極限等級を発輝する、「ベストの高倍率」の1本を選ぶと・・
これも諸説がありますが、瞳径 0.7mm前後の倍率を推す観測者が多い様子です。

極限等級の極値は、瞳径 1 mm前後をピークにやや低下しますが、分解能 (解像力) の維持は、瞳径0.7mm 〜0.4mm 位迄の領域となります。

分解能 (解像力) の 極値を、対象別に区分すると

木星・土星・半月 → 0.7mm 〜 0.5mm
火星・近接重星  → 0.4mm

前後となります。




○ シャープ&ハイコントラストな、接眼レンズとは?

アイピースのシャープネスは、すなわち視野中心の球面収差に依存します。球面収差は4枚構成以上は設計上どれもほぼ一緒ですが、公差を考慮すれば4枚が良好となります。ケーニッヒ等のクラシックな広角オルソが重宝されるゆえんです。

広視界・ハイアイのアイピースも、多くは4枚プラス、フラットナー&バローレンズ(スマイス) の構成が多く、公差やレンズ内部の散乱等を考慮すると、4枚オリジナルよりもシャープネス&コントラストが落ちます。

アイピース・テスト  




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