○ 広角アイピース ・ テスト etc

Wide eyepiece Test





○ アイピースの選択。

アイピース(接眼レンズ)の選択に当たり、その評価基準として、中心星像、周辺星像(湾曲・コマ・非点)、周辺の歪曲、コントラスト、アイリリーフ(アイポイント)等に留意すると良いでしょう。(F5 クラスは対物の収差も影響します) 一般用途で、見掛視野 60〜80度 前後が良好です。

天文用アイピースにありがちな欠点は、広視界を追い求めるが故に、視野周辺での歪曲・湾曲のいずれかが大きく残る点が挙げられます。最近は特に、像面の奥行をフラットにして周辺星像を比較的向上させる代わりに、歪曲収差が多く残り、視野周辺が大きく歪む超広角タイプのものが増えてきました。

4枚玉構成、ケーニッヒ系の広角オルソ (視野 60度 前後) は、優秀な対物レンズ・反射鏡の光学性能テストにも最適な接眼レンズです。

アイピースの瞳径は、星雲星団彗星等で 
1.5 〜 3 o、が良いでしょう (中倍率 カテゴリー)。

上記の対象の場合、倍率が高過ぎると、エアリーディスクが肥大、かつ気流(シーイング) の影響も大きく受けるようになり、あまり快適ではありません。逆に倍率が低すぎ (5 o以上) でも、コントラスト (S/N 比) が低下し、思いの他見えないことになります。

アイピース・光学メモ  




アイピース ・ テスト (長焦点 20 〜 25 o)
 

アイピース 中心星 周辺星 周辺歪 色コント アイポ 視野角 合計 P
KYOEI ・ KO 25 o *

24

Baader ・ Hyperion 24 o

23

TeleVue ・ Panoptic 24 o

23

TeleVue ・ Nagler 22 o

25

PENTAX ・ XW 20 o

24



アイピース ・ テスト (中焦点 14 〜 19 o)


アイピース 中心星 周辺星 周辺歪 色コント アイポ 視野角 合計 P
Nikon ・ SW 17.5 o

24

Baader ・ Morpheus 17.5 o

23

TeleVue ・ Nagler 16 o

23

Nikon ・ SW 14 o

23

PENTAX ・ XW 14 o

23



アイピース・テスト (中焦点 12 〜 13 o)


アイピース 中心星 周辺星 周辺歪 色コント アイポ 視野角 合計 P
TeleVue ・ Nagler 13 o

23

Baader ・ Morpheus 12.5 o

22

KYOEI ・ KO  12 o *

22



テスト機種・星は、80mm/ F8、新型アクロ、etc ・北極星野他 (MAX 30 ポイント  ( * 生産中止)




KYOEI-KO-12、25 o + Nikon-17.5 o SW




(寸評)

12 〜 25o、中長焦点アイピース、実視テストを行いましたが、どれも良く見えました。 (22- 25 P)

現行アイピースでは、
テレビュー・ナグラー 22 o が、シャープネス、解像度等のバランスの取れた広視界で、唯一、25 ポイント の大台に乗った感じです。星の粒立ちが良く、ディープスカイに最適な感触です。  http://www.tvj.co.jp/10shop_televue/0005typ4.html

ニコン 17.5 o SW も、シャープネス、解像度等のバランスが良く、機動性もまずまずです。

一般的に、周辺星像・周辺歪曲は、相反する様子です。像質評価は、テスターの嗜好に拠るでしょう。また、昼間の使用で、着色が気になるものもありました。(Baader ・ Morpheus 等)





バローレンズの選択。

対物のF値を凹系レンズ群で拡大するバローレンズ、F値が拡大するので、アイピースの欠点を上手く補うことができます。良質なものを選べば、短焦点アイピースと同等以上の効果があります。

一般に、スマイス(バロー)レンズを含まないシンプルな接眼レンズとの組み合わせが良いとされています。ノーマルなオルソ(アッベ・プローセル)で、加工精度が期待出来るやや焦点距離の長いアイピースが良好です。

像面湾曲等の補正効果等を考えれば、2倍程度が良いでしょう。ショートバローが便利です。




正立対空プリズム・ミラーの選択。

屈折望遠鏡の場合、そのままでは倒立像かつ天頂付近は姿勢が苦しいので、適正な正立対空プリズム/ミラーを使うと良いでしょう。使ってみればやはり快適です。椅子に座りじっくり腰を落ち着けて楽しめます。

プリズムは色の着色等が問題とされますが、良質なものは低倍率なら良好に使える印象です。プリズムの光路長が長い程、球面収差のズレが拡大します。プリズム使用を前提に設計した望遠鏡もあります。





○ 入門&ベテラン用望遠鏡 の共用


一般的に入門機として、アクロマートレンズの屈折望遠鏡を挙げる方が多い様子ですが、これをベテランも使える(一生モノ)機材に出来ないか?、設計コンセプトを少々考察・・ 

ベテラン観測者が(眼視用に)使える為に必要な要素として、まずはシャープネスと光量。シャープネスに関しては、ストレールレシオ80%、又はそれに近い数値というのが基準になるでしょう。光量に関しては、月惑星・重星用に100倍が余裕で使え、星雲星団・彗星用に10等級のものが捉えられる明るさが必要でしょう。

入門 & ベテラン望遠鏡 etc




○ 中長焦点 ・ 純 ニュートン反射の考察。

視野中心は無収差で、周辺星像も良好な F 6−7 クラスの、中長焦点純ニュートン反射。

130−150mmクラスなら、同口径の高級アポクロマート屈折に近いハイコントラストな高鋭像を見せます。日本の平均的気流で最もコンスタントに限界分解能を発揮可能なのは、このクラスの口径です。良好な気流なら、250mmが使えます。

しかしながら、このクラスのユーザーも近年あまり見かけません。保守管理の面倒さ・・・鏡面クリーニング毎の光軸調整の煩雑さ、温度順応の手間 etc いろいろと面倒なことが多いのが理由かと思われます。

それでも、腕前次第で高精度鏡面を研磨し自作可能な 純ニュートン反射は、自分のオリジナル望遠鏡(鏡筒)を造るという夢を容易に体現出来る、素晴らしい光学系と思われます。

250 /1500 純ニュートン反射 etc




(自作1号鏡)


光学設計 etc 


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