10cm ・ 2枚玉 アポクロマート 設計




★ 100mm F 8.0  フローライト・アポクロマート 
 

古典的 スタインハイル式、フローライト ・アポクロマートの最新設計 (デジタル対応)鏡筒です。

フローライトの相手玉は、低コストのクラウン系ガラスを使用。短焦点の2枚玉でありながら、青ハロの発生を抑え、眼視・写真共にシャープな、アポクロマートに仕上がっています。

CdeF 4線 補正は良好
。 多色ストレールレシオ は、約 95%です。収差補正に関し、3枚玉と同等の、高性能アポクロマートです。 温度順応時間は、3枚玉より短く快適です。


レンズ構成図 (2枚目 フローライト)





球面収差図  100 / 800 mm  (F 8.0)







中心 スポット図 C 〜g 5 線 (d線 スポット、プリズムなし)





プリズム +

CdeF 4線に関し、約 100%が、d線 の波動光学スポット径の中に集光します。(幾何光学基準)
g線も、約 8 /10 %程度が、同スポット径の中に集光します。

フラットナーは 1枚構成、イメージサークルΦ40mm(光量 80%)、中心スポット約 15 ミクロン
周辺約 25 ミクロン、中心〜周辺で良好な星像です。


(備考) タカハシ FC-100 D
  
http://www.takahashijapan.com/ct-news/news_130422_fc-100d.html











実用・最高倍率は、約 320倍 (近接重星、月、火星等)


望遠鏡 etc ・全設計データ 


(備考文献) 

タカハシ、米国サイト

http://www.takahashiamerica.com/
http://www.takahashiamerica.com/more-info/catalog/

タカハシ、欧州サイト

http://www.takahashi-europe.com/
http://www.takahashi-europe.com/en/products.refractors.php

タカハシ、日本サイト

http://www.takahashijapan.com/







★ 100mm F 8、 2 枚玉・標準 アポクロマート  設計指針 


標準10cm・アポクロマート。球面収差を、バランス良く補正する必要があります。

月・惑星用アポクロマートの場合、
CdeF 4線色消し にする必要があります。g線もそれなりの補正が必要です。特に、C線 (赤) が肥大すると、青ハロが少ないにも関わらず、細部の描写がやや落ちるレンズとなります。 全体的に白っぽく、赤色の模様等が不明瞭な描写となります。 (TSA-102 等)

色収差 (青ハロ)と、月・惑星の解像度(分解能)、シャープネスが、相反する例です。


球面収差図 ・ スポット 図を分析すると・・

TSA-102 → deF  3 線色消し
FS -102 → Cde  3 線色消し


2枚構成アポクロマートは公差感度等が緩く、製造が容易であり、更に運用(観測)時においても、
温度順応が速い等のメリットが多くあります。


スポット 図  102mm F 8.0  比較






タカハシ欧州 ☆

http://www.takahashi-europe.com/en/TSA-102.optics.php








○ 月惑星・重星・星雲星団用、短焦点対物レンズ設計 


一般的なアクロマートの場合、100mmクラスになると、ストレールレシオ 80%前後に設計する為には、F16前後の長さは必要となり、稼動が困難なサイズ(長さ)となります。オハラ フローライトを使用することにより、約 40%の焦点距離で済みます。 


月惑星・重星・星雲星団、眼視・写真と一通りオールラウンドで使える、2枚玉フォト・ビジュアル設計です。


100mmF8以下のアポクロマートですと、機動性が増し、移動観測等で自由に使いこなすことが可能です。直焦点撮影では、星野から風景写真まで幅広く使えます。また、100mmクラスの2枚玉アポクロマートは、
費用対効果・時間対効果 が最も高い望遠鏡と言われます。

一般に、EDレンズを後面に配置する設計(スタインハイル式)は、運用面での安心感がありますが、レンズの曲率精度等の許容量が厳しくなることが多く、生産コストがやや増加しやすくなります。なお収差補正に関して、スタインハイル式とフランフォーフェル式の差はほとんどありません。フローライトも同様です。


現在まで、
CeF 4線(4色)色消し の、10cmF8アポクロマートの市販品は、ほとんど有りません。設計技術は向上しており、一流メーカーの、2枚玉普及アポクロマートが望まれます。


3枚玉は更に球面収差が減少します。 
100mm ・ 3枚玉 アポクロマート  




○ 100mmクラス、分解能テスト 

ストレールレシオ 80%以上の光学系でしたら、テスト星の形状は以下のように見えます。精度が大きく低下すると、エアリーディスクが肥大して、2星間の境界が不明瞭となります。ジフラクションリングも不明瞭となります。 倍率は、瞳径 0.4 〜0.7 mm前後が良好です (250〜150倍)  
100mm 望遠鏡テスト  


(100mmテスト星 ・ こと座ε2)



画像ソフト


また、ストレールレシオ80%以上の光学系でしたら、月面のプラトークレーター内の小クレーターが4個程度。プトレマイオス内は、10個程度の小クレーターが確認出来ます。

100mmクラス(2枚玉)は、悪気流にも強く、稼動率が極めて高いです。シーイング5 程度でエアリーディスクは纏まり、ジフラクションリングが美しく見えます。また温度順応も短時間で済みます。

レンズ・全設計データ


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