☆ 望遠鏡テスト ・ 10cmクラス




○ 10cm望遠鏡テストの基準


口径10cm、ストレールレシオ80%以上の光学系でしたら、テスト星の形状は以下のように見えます。精度が大きく低下すると、エアリーディスクが肥大して、2星間の境界が不明瞭となります。ジフラクションリングも不明瞭となります。倍率は、瞳径 0.4〜0.5mm前後が良好です (200〜250倍前後)  
102mm短焦点アポ


(100mmテスト星・こと座ε2)



画像ソフト


口径10cm、ストレールレシオ80%以上の光学系でしたら、月面のプラトークレーター内の小クレーターが4個
プトレマイオス内の小クレーターが10個程度確認出来ます。


レイリー値を基準としたチャートでのテストも有用です。テスト距離を決め、122秒/口径mmのチャートを作成し、縞模様が分離するかの判定です。縞自体の太さはレイリー値の1/2です。(0.7mm)   ↓の場合

口径 102mmの場合、分解能は122/102=1.2秒= 0.00033度
tan≒sin0.00033=0.0000058

テスト距離・240mの場合、240*0.0000058≒1.4mm 間隔。







(備考)望遠鏡の口径・分解能と、シーイングスケール


望遠鏡の分解能は、口径とシーイング(気流)に準じます。
平均的な気流(シーイング5) に対応する分解能(約 1秒強)は、口径約 100mm
* 前後に相当します。

故に、シーイング 5 前後の普通の気流時において、一番シャープに見えるのが、10cmアポクロマートです。




シーイングスケール


シーイングの分布は、対数正規分布に近似しています。エアリーディスク直径 の平均値(中間値)、
約 2 秒 の分布、及び 確率度数(頻度) のシミュレーションです。(標準偏差、約 0.5)

気流対応 ・ 概算表 (西日本・夏期)  
シーイング・計算 etc 

シーイング概算 ディスク直径 (秒) 分解能 (mm) 頻度 (%)
10 0.5 480 0.5
0.7 340
1.0 240 10
1.4 170 25
6 * 2.0  120 * 50
2.8 85 75
4.0 60 90
5.6 42 98
8.0 30 99.5
11.0 21 99.9





○ ストレールレシオと、解像力(分解能)の検証

望遠鏡の分解能 (解像力) は、口径とストレールレシオでほぼ決定されます。基準の望遠鏡の基礎点、即ち、
無収差光学系の解像力より減算することにより求められます。

102mm基準 (70点)、口径差1.275倍で10点差。理論星像からの乖離分を、基礎点より減点する採点方法を採ると、点数の目安は、
基礎点−((100−ストレールレシオ設計値)/5)−2 となります。
 (ストレールレシオが60%以上の場合、−2は公差分とする)


(一覧表)

ストレール比 % 減算点
- -
100 −0
90 −2
80 −4
70 −6
60 −8
50 −12
40 −18
30 −28



○ 100mm望遠鏡テストの推奨環境

・シーイング 5 程度以上
・微振動の少ない赤道儀等
・高精度プリズム、アイピース等
・ゆっくり座れる椅子 etc





光学設計 etc


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