アクロマート 対物レンズ設計 U
★ アクロマート 対物レンズ設計 方程式に代入して、2枚玉 アクロマート対物レンズの設計(曲率半径 r1-r4 の決定)をしてみます。 ガラス材はBSL7(BK7)、TIM2(F2) を使用します。(広義の)フランホーフェル型(リトロー型)、曲率半径の内、2面のr2、3面のr3は同曲率で設計します。 スポット etc (基礎データ) BK7 nd 1.5163 vd 64.14 凸レンズ (f1,n1,v1) F2 nd 1.6200 vd 36.25 凹レンズ (f2,n2,v2) 口径 80mm 焦点距離 640mm (F8) (リトロー公式) f1 = ((v1-v2)xf)/v1 f2 = ((v1-v2)xf/v2 r1 = 2(n1-1)xf1 r2 = -r1 r3 = r2 r4 = 1/(((1/r3)-(1/((n2-1)xf2)))) f1 = ((64.14-36.25)x640)/64.14 = 278.3 f2 = ((36.25-64.14)x640/36.25 = -492.4 r1 = 2(1.5163-1)x278.3 = +287.4 r2 = -r1 = -287.4 r3 = r2 = -287.4 r4 = 1/(((1/-287.2)-(1/((1.6200-1)x-492.4)))) = -4893 ・・・ 単位 ミリ、となります。 (エクセル自動計算シート) ![]() ★ 2枚玉レンズの光線追跡&球面収差図の作成 スネルの法則と三角関数、微分、二次関数連立方程式等を使った、古典的な実光線追跡シミュレーションです。レンズ前面の中心の座標を(0,0)として計算します。 各座標を順次計算します。 座標 A 入射光線とレンズ1面との交点 ↓ 座標 B 入射光線とレンズ2・3面との交点 ↓ 座標 C 入射光線とレンズ4面との交点 ↓ 座標 D 入射光線とのレンズ軸線と交点 座標 Dの x値が、レンズ系の全長l となります。(バックフォーカス+ガラス厚み) (バックフォーカス+後側主点 =焦点距離です。) 入射光線の角度はゼロ≒平行光とします。 |
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リトロー公式で計算された曲率半径 (r1-r4)及びガラス種別、厚み、エアスペースを、(自作)光学評価ソフトに入力、球面収差図を出力させると、左に傾いた(マイナス座標側の)収差曲線になることが多いので、直立するように修正することが必要になります。r2 = r3 の曲率は同一のまま、 r1・r4 それぞれの曲率を目算で微調整していきます(ペンディング) ペンディングは、r1の曲率を少しずつ大きく、r4 の曲率を少しずつ小さくすると、球面収差、更にはコマ収差が減少します。また研磨の工程上、r4の曲率が大きすぎると、整形や焦点距離の測定に支障が出ることもありますので、意識的に小さくすることも必要です。 CdeFg の5線の内、deFの3線が色消しになるように調整すると、星雲星団観望用&直焦点撮影用になる代わりに、C線はやや右側(プラス座標側)に残ります。g線、コマ収差もやや残ります。 コマ収差は、正弦条件(OSC)より、(h/sin・u)-f で求められます。e線基準で像高h=1(40mm) の場合、 (40/0.062475)-638.99 ≒ 1.26mm のコマ収差となります (uは離散角、atan(40/638.99)=3.5819度) 仕上げとして、微調整後にズレた焦点距離をスケーリング調整します。スケーリングは、焦点距離の差異率を、各曲率に乗じます。 完成スペックは、以下の通りです。 (密着式) r1 = 315mm/9mm/BSL7 (BK7) r2 = -280mm/0.0mm/AIR r3 = -280mm/7mm/TIM2 (F2) r4 = -2100mm/630mm/AIR (分離式 +天頂プリズム) r1 = 315mm/9mm/BSL7 (BK7) r2 = -280mm/0.2mm/AIR r3 = -280mm/7mm/TIM2 (F2) r4 = -2100mm/570mm/AIR r5 = 0mm/30mm/BSL7 (BK7) r6 = 0mm/40mm/AIR レンズ構成図 ![]() 対物レンズ研磨 |