☆ 星のキレイな観望地 in 九州
☆ 星空日記帳 ★ 五ヶ瀬 (宮崎県) 日本国内でも最高クラスの素晴らしい星空です。五ヶ瀬スキー場駐車場は、標高約1300m。展望も開け、特に南天の星空は素晴らしいものがあります。北西の熊本市方面が近年やや明るくなりつつありますが、天頂付近の裸眼最微星は6等星を超えます。条件が良ければ、本物の漆黒の星空を堪能出来ます。 透明感の高い抜群の星空で、地平線から星が浮び上がるようです。夏の銀河はもとより、冬の銀河も極めて明るくハイコントラストに見えます。暗黒帯の入り乱れた様子は圧巻です。また、周辺(特に熊本側)に雲海が発生した時は都市光が遮られ、更に素晴らしい星空となります。SQM 値は、21.5 〜21.9 前後の高数値です。 |
★ 南阿蘇・東阿蘇 (熊本県) 阿蘇・根子岳の眺めが雄大な高森、周辺は日本離れした牧場の風景が続きます。そこからR246を南下すると、峠を超えた後にも快走ルートが続きます。 阿蘇外輪山の南東に広がる清和高原エリア、九州でも有数の素晴らしい星空です。清和高原天文台付近(標高約700m)は、広大な美しい芝生に覆われ、南天と東天が展望の良い星見スポットです。ただここも、西の熊本市方面が近年やや明るくなりつつあります。SQMは、21.2 〜21.6 前後の数値。天頂付近の裸眼最微星は、6等星を超えます。 R57の南、萩岳とその周辺の星空も素晴らしく、6等星を楽しめる穴場エリアです。360度全周に渡り、久住や祖母を見渡す広大な展望です。最近は周辺の道路も整備されつつあります。
|
九州エリア・光害マップ 光害マップ (italy) ※ 光害の影響についての考察 光害という言葉は、1960年代の高度成長期頃に作られた新語だそうですが、今は日本全国の大部分が、何らかの都市光の大きな影響下にあります。ブルーのエリアですら地平線付近は、遠くの都市光が判ります。ただし光量は巨大都市・ホワイトのエリアの数100分の1以下と、天の川の自然光以下のレベルです。(ブルーのエリアは、天の川の明かりが、空も地上も明るく照らす感じです) 光害源の光量差 100倍で、極限等級差 2.5等の近似式に従えば、ブルー・グリーンエリアで 6.0等星が見えれば、同等の澄んだ空気なら、大都市でも3.5等星が見えることになります。ただ普段は光を拡散する大気中のダストが多い為、大都市の平均的な極限等級は 2.5〜3.0等星前後です。。 地球は丸いので、巨大都市の光も、200kmを超えるとほとんど影響はなくなります。ちなみにその距離からは、観測地の上空3000m強までは直接光が届きません。一般に光害の強い影響を与えるのは、近隣の地方都市であることが多いです。冬期間は、スキー場のナイターも大きく影響してきます。 また標高の高い観測地ですと、雲海等で近隣の都市光害が遮られ、より暗い空になることがあります。 |
※ 光害の影響についての考察 2 近年は、スカイクオリティメーター(SQM)と呼ばれる光量を測定する器具が市販されて、いくつかの天文同好会等で、継続的な星空の明るさの測定がなされているようです。 測定は、星空1秒角の明るさで、天の川や黄道光等の無い理想的な暗い空で22.0等級、しかし夏の天の川等があると21.5等級程度になるようです。これを全天の明るさに換算すると、約 マイナス6−7等級となり、意外に明るいことが判別します。都市部ではその数百倍(満月並み)に明るさに達します。 ちなみに、日本国内の電力消費量は、25年前と比較すると約 2倍に増加しています。更に昔(昭和40年頃)は現在の五分の一程度でしたので、星空は相当に暗かったと思われます。 (備考) エネルギー研究所 |