○ 地球 物理学 メモ




○ 地球物理学、分類表

地球を、物理的手法で研究する学問。総体は地球惑星科学。およそ以下に分類されます。

地球内部物理学 (地震学)
火山学
気象学
海洋学 etc

関連分野は、地質学・地形学・岩石鉱物学・古生物学 etc




○ 地球科学 メモ




○ プレート運動のエネルギー量 (物理的規模)


地球内部の熱は、マントル対流を引き起こし、プレート運動のエネルギーとなります。
日本付近では、主要 4 プレートが犇めき合っています。エネルギー総計は、Mw 10.0 / 1000年 前後。
平均的なアスペリティ率は、およそ 25%前後 ( Mw 9.6 / 1000年) と推測されます。

残りの約 75% ( Mw 9.9 / 1000年) のエネルギーは、スロー地震として解消していると推定されます。

太平洋〜北米(東北〜北海道、太平洋側)の地震エネルギー開放量は依然不足しており、引続き、超巨大地震の発生可能性が高留まりしています。フィリピン海〜ユーラシアプレート(南海トラフ)も、近年中に超巨大地震の発生する可能性があり、注視が必要です。


(プレート諸数値、概算表)

日本付近のプレート範囲 移動量(cm/y) 長さx幅 (km) アスペリティ率 (%) (Mw/1000y)
太平洋 〜北米 1000 x 200 30 Mw  9.4
太平洋 〜フィリピン海 1200 x 200 10 Mw  9.0
フィリピン海〜ユーラシア(南海) 800 x 200 40 Mw  9.3
フィリピン海〜ユーラシア(沖縄) 1200 x 200 10 Mw  9.0
北米〜ユーラシア 1000 x 200 20 Mw  8.8





日本周辺のプレート (wikipedia)




(備考) モーメント・マグニチュード Mw

地震の規模を示すマグニチュードは、世界標準のモーメントマグニチュード Mw が広く使われています。
速算式は以下。(μ= 4.0 相当)  〜 物理的規模

Mw 速算式 ≒
 log32 (震源域面積 x 平均変位量 km) + 7.0     (log32 SD + 7.0)

(例) 0311 東日本・超巨大地震 の場合、log 32 (500x200x0.01) + 7.0 ≒ Mw 9.0 


○ 巨大地震の規模、及び津波高の即時推定 







○ 火山噴火のエネルギー量 (物理的規模)


火山噴火のエネルギーは、その大半がマグマの熱エネルギーとなります ※

マグマの潜熱は、1kgでおよそ、1.0x10^6 J (ジュール)です。(溶岩 1 リットル で、M 1 相当)
1 km^3 で、約 2.0x10^18 J、Mw 9 相当の巨大エネルギーです。(比重 2 )

地震と比較し、火山のエネルギーの最大値は、約 30〜1000倍にも及びます。M11・超巨大カルデラ噴火は、地球全体にも大きな影響を及ぼします。 BC 60000年頃のドバ火山(インドネシア) は、M11強にも及び、当時の人類の大半が死滅したとされます。

近年は、鹿児島の姶良カルデラ (桜島の本体) の超巨大噴火のシミュレーションが公開されており、
南九州の大半が、超巨大火砕流に呑み込まれる模様です。

北部九州も、猛烈な衝撃波に呑み込まれ、関西〜関東方面も被害が広がる見込みです。


(火山噴火エネルギー、概算表)

エネルギー (J) マグニチュード (M) マグマ噴出量 km^3 備考
2.0x10^15 7.0 0,001 .
6.3x10^16 8.0 0,03 .
2.0x10^18 9.0 東日本巨大地震 (2011) 
6.3x10^19 10.0 30 .
2.0x10^21 11.0 1000 阿蘇カルデラ (BC 80000)



※ 噴火の運動エネルギーは、秒速 100〜600m/s 程度。
最大値の場合、1.0x600^2x0.5 J (ジュール)。マグマの熱エネルギーの20% 程度。 

基本物理量 etc


(備考) 姶良カルデラ、超巨大火砕流シミュレーション 

http://www.nsr.go.jp/activity/regulation/tekigousei/data/0095_04.pdf










○ 気象予報 (降雨・降雪)


気象学において、最も重要なのは、豪雨・豪雪の予報です。

降雨・降雪は、湿った暖かい空気の上昇が原因となります。 即ち、
飽和水蒸気量 (差引) x 上昇量 ≒ 降雨量 となります。


(例) 湿度100%、30度の空気が、0度の領域まで上昇(1m/s ) した場合の、1時間雨量。

30度の飽和水蒸気量 ≒ 30 g/m^3
 0度の飽和水蒸気量 ≒  5 g/m^3

差引 25g/m^3 ≒ 雨量 0.025mm 相当

0.025 x60 x60 ≒ 1時間雨量 90mm


(気温〜飽和水蒸気量、一覧表)

気温 飽和水蒸気量 g/m^3
30 30.3
25 23.0
20 17.2
15 12.8
10 9.3
6.8
4.8




○ 天体観測と気象 (雲の発生条件 etc )


天体観測において、雲の発生はいつも気になります。

雲の発生要因は、湿った空気が上昇、温度が低下し、湿度が100%を超えることにあります。
地上 〜 850hpa 付近の空気が乾燥している場合は、雲の発生が少なくなります。

雲の発生高度(雲底) の計算式 ≒ (地上気温−露点温度) / ( 乾燥断熱減率−露点温度減率) x100
≒ 125x (T-t) m ※


(例) 地上気温 T 30度、湿度 80%の場合、雲底高度は・・

上記表より、露点 t ≒ 26度、 125x (30-26) ≒ 500 m


乾燥断熱減率 ≒ 1.0℃/100m 、露点温度減率 ≒ 0.2℃/100m
湿潤断熱減率 ≒ 0.5℃/100m









○ 天体観測と気象 (エマグラム、SSI etc)


大気の安定度を予測する指針は、SSI (ショワルター安定指数)等があります。

通常は、850〜500hpa の状態曲線を見ます。(日本では、地上〜700hpa も重要)
湿潤断熱線が、観測線の温度を上回ると、大気が不安定となり、雷や竜巻が発生しやすくなります。

上図の場合、850hpa の大気は、約 800hpa (約 2000m) で露結、その後は、湿潤断熱線に準じて、500hpa (約 5600m) に到達する迄に温度は (5600-2000)x 0.5 ≒ 約 18度低下します。観測線の温度を上回っており、大気は不安定となります。

雲頂高度は、湿潤断熱線と観測線が、再び交わった地点となります。





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