(8) 外為 トレーダー 日記




[diary] 2014.07   FX ・低ボラティリティの時代?
 

過去に例を見ない、外為マーケットの低ボラティリティ 状態が続いています。6月の日間ボラティリティは、
ドル円 ・30銭、ユーロ円 ・50銭、ユーロドル ・50pips 前後です。

外為マーケットの環境が変わりつつある今日、将来はどちら?

(備考)
 http://jp.reuters.com/article/jp_fed/idJPKBN0F62XO20140701




[diary] 2014.03   GDP 〜2013
 

一人当たりのGDP、2013年度版が公開されています。
http://ecodb.net/ranking/imf_ngdpdpc.html

アベノミクス円安の影響で、統計数値では前年度より大幅に下がり、イギリスと同程度の適正?水準です。
なお、一人当たりのGDPとエンゲル係数の関係式は、25log(40000/GDP) + 25% に近似します。

一人当たりのストックでは、イギリス・フランス・ドイツを、遥かに凌駕しています。





[diary] 2013.09   BIS 〜2013
 

世界の為替取引 3年で約 30%増、アベノミクスで円存在感=BIS ★

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE9840BD20130905

国際決済銀行(BIS)は、世界の為替取引量が過去3年におよそ30%増加し、1日当たり5兆3000億ドルに達したとの報告書を公表しました。これは日本の年間国内総生産(GDP)に匹敵する規模です。

BISは3年おきに同調査を実施。通貨別では米ドルの地位は依然揺るがず、全取引に占める割合は3年前の約85%から87%に増加。円の取引量は2010年以降63%急増、全体に占める割合も19%から23%に上昇しました。

2013年 BIS
通貨ペア 売買高シェア%

ドル・円      18

ユーロ・円      3
------------------------
ユーロ・ドル    24
ポンド・ドル     9
ユーロ・ポンド    2




[diary] 2013.07   ネオ・FX
 の隆盛

格安・FX リテール取引会社のスプレット(ドル円)が、0.5銭前後に縮小して、はや1年程。現在では、大半の取引会社でほぼ同じレベルになり、プロ市場であるインターバンクよりも狭いのが常識となっています。

しかしながら、取引のカバーを全ポジションで行うと、当然赤字となるので、「FX 投資家は平均すると負け」という原則論から、カバーするタイミングを巧妙に遅らせて、収益を上げていると推測されます。(対顧客ディール)

もっとも、上級トレーダーにとっては、安定した極小スプレットが成績に反映することから、賛否両論の様子です。




[diary] 2013.05   UBS トレーダーズ
 

チャーリー中山氏と共著の堀内昭利氏の出身、スイス銀行(UBS)のトレードルームです。

日本の都市銀行と違い、積極的に収益を取りにいく経営方針が垣間見れます。体育館のようなトレードルームで、1000人規模のトレーダーが居ます。 
http://japan1.ubs.com/

2011 年、UBS の若手トレーダーが、約 1500億円もの巨額の損失を出しましたが(バックオフィスは上手く機能していなかった様子です)、お構いなしのモノ凄い迫力? です。







[diary] 2013.04   チャーリー中山氏
 

常勝ディーラー「8割の男」※として有名な、チャーリー中山氏、現在は日本からシンガポールに移り、未だ現役の外為ディーラーとして活躍している様子です。元ディーラーの酒匂氏とも親交が深いとのこと。

チャーリー中山氏は、利乗せの名人として知られ、大きく動く相場に強かったとのことです。著書は少ないものの、1冊の内容はかなり濃いものです。 (最近のテーマ、ユーロ中心の外為マーケット論等は無し)

・情報過多は駄目
・物事を客観的に見る
・ノート(相場表)は自分で考えて作る  etc

※ 勝率 8割でなく、
P/L ≒ 5 とのこと。







[diary] 2013.01  ストップロスが生命線


FXで安定利益を出す上で一番重要なのは、ストップロス (ロスカット)です。

いわゆる、コツコツドカン 
or 損切り貧乏 にならない為には、通貨のボラティリティに応じた適正なロスカットレベルの設定が必要です。主要通貨ペア (ドル円・ユーロ円・ユーロドル) の場合、現在のレベルでしたら、チャートの動きを伺いつつ、10〜20pips間で微調整するのが良好でしょう。

0pips未満ですと、急激にマーケットノイズに引っ掛かる確率が増加し、運用成績が低下します。

ロスカットレベルの調整と、期待値、P/L は相互に影響し合いますので、そのバランス調整が重要です。






[diary] 2012.08  ユーロ円 相場の今


2002年に実体通貨となったユーロ円、当初はドル円とユーロドルに挟まれた合成通貨的な位置付けでした。

ユーロ円が独自かつ積極的に動くようになったのは、2007年頃からで、2008年のリーマン・ショックの際は、1日で10円以上も動くという乱高下を演出しました。以後もボラティリティ(レート変動幅)は比較的大きく、ギリシャショックで1日5円の変動もありました。現在でも1日1%強(1円強) の動きがあります。

最近はへッジファンドの投機的トレードで、ドル円とユーロドルを支配するような動きが続き、短期トレーダー向きの通貨ペアとなっています。ちなみに、クロス通貨ペアとしては最大の取引高です (2001〜2010年 BIS統計)

今後しばらくは、ユーロ円を中心に外為マーケットが動いていきそうです。




[diary] 2012.07   将棋ソフトと、FX システムトレード

最近の将棋ソフトは、プロ棋士に勝つレベルに進化しているそうですが、その中身は、複数のアルゴリズムの
予測結果から、合議制で一つの最終解を出すようなシステムとのことです。
 

従来型のFX自動システムトレードは、トレンドの潮目が変わると、急に運用成績ダウンするのが欠点でした。
将棋ソフトの様なアルゴリズムの予測結果から、合議制で一つの最終解を出すようなシステムトレードの開発がされれば、忙しいサラリーマンもFXで安定利益を出すことが可能と思われます。


専業
FXトレーダーは、生身の頭脳で、合議制で一つの最終解を出すシステムを日々運用している訳ですが、
数年後には将棋ソフトと同様に、FX自動システムトレードも、プロに勝つレベルに進化するかもしれません。

プロ棋士の頂点に立つ御方は、瞬時に最小の思考で最適解を出す能力も有するとのこと。







[diary] 2012.06   FX取引会社、2012.03
期決算

FX リテール取引会社の、2012.03 期の決算がほぼ出揃いました。

公開されている財務諸表等によると、顧客預り金の首位は、外為どっとコム/1032億円、以下セントラル短資/479億円と続き、ほぼ前年比プラスですが、営業収益高に関しては、レバレッジ25倍規制の影響で、前年比マイナスのところが多くなっています。トップの外為どっとコム/55億円が最高です。

外為オンライン、インヴァスト証券等の大手は、財務情報等の公開を停止しており、経営内容は不透明です。
FX取引会社全体に、情報不開示が当たり前のような不透明感が広がりつつあります。

また、経常利益及び税引前利益は、大手においてもギリギリ黒字の所が多く、今後は経費節減等の対策が必要となりそうです。




[diary] 2012.04  個人 FXマーケット動向
 

> 金融先物取引業協会が発表した2011年の店頭外国為替証拠金取引(FX)の年間売買高(円建て)は、
> 前年比19.6%減の 1702兆7478億円だった。
 産経新聞

・・レバ25倍規制が施行されたとは言え、個人FX 取引は、株式等に比較すると桁違いに大きく、未だ巨大な
金融マーケットということになります。東京外為マーケット(インターバンク etc)取引量の半数近くに達します。

各通貨ペアの取引高は、ドル円・ポンド円が減少、替わりに、ユーロ円の取引割合が増加しています。




[diary] 2012.01   プロ・トレーダーが多用するチャートとは?


FXトレードにおいて、様々な分足チャート、およびそのテクニカル・チャートを駆使する方が居られる様子ですが、
確率論の見地から際立つ相関は見られず、結局のところプロ・FX トレーダーの多くは、マーケットノイズが少ないシンプルな、
1時間足 (60分足) チャートと、サブ 15分足、を見る方が多いです。

一つのへッジファンドの秒単位の仕掛けも、更に巨大な資金が飛び交う外為マーケットの流れには逆らえず、
1時間足でのトレンドに埋没することが大半です。

複雑なチャート分析ツールを使用しても統計的な有意性は少なく、むしろ生チャートのみの、情報を絞ったトレードが、より優れた投資成績になるようです。自分で分析したノートも有用です。

より安定したFXトレードの成績は、1日数回程度の大きめのトレンドを如何に捉えるかにあります。









[diary] 2011.10   リアル・トレード選手権


近年は、FXのリアルトレードのコンペディションを行う取引業者が増えつつあります。

クリック証券を皮切りに、最近はインバスト証券も開始しました。ただ元々ゼロサム構造で成り立っている世界故に、安定した利益の上手いトレーダー(月単位の勝率で、9割を超える人)は、全体の1パーセント程度であることが判明します。

特に、インヴァスト証券においては、有名どころのFX関係者の大半が惨敗し、コンペディションが休止?して話題となりました。一般トレーダー含め、月平均 500pips レベルのトレーダーは、やはり1%程度です。

FXで安定利益を出すことは困難であり、それでも顧客に安定利益を出すことを(FX取引会社が)望むのならば、
専属のトップFXトレーダーが、リアルタイムでトレードデータを配信する必要がありそうです。

(参考資料)
 インヴァスト証券  クリック証券




[diary] 2011.07   システムトレード現況


従来型のFX自動システムトレードは、勝率に拘り過ぎて、利益pips そのものが少なく、かつ最大ドローダウンが大きいのが欠点でした。しかしながら最近は、やや改良されたシステムトレードが開発されてきた様子です。
ひまわり証券、トレーダーズ証券等の国内証券会社も、現在独自のシストレサイトを主催しています。

もっとも、プロの裁量トレードと比較すると、日本のシストレはまだまだ安定性に乏しく、
最大ドローダウンがレバ25倍基準の目安である4%・400pips、を大きく超えているものが大部分です。(まあ、本当に優れた売買システム開発者は、高給で外資金融にへッドハントされ、一般人が目に触れることは無いのでしょうけれど)

さて、欧米
マーケットの自動システムトレード(アルゴリズム)も年々進化しつつある様子ですが、こちらの方は、将来メジャー通貨ペア(円ドルユーロ間)のレートに影響を与えそうでやや心配です。出来れば、現在よりも活発に動くレートであって欲しいものですが・・




[diary] 2011.04   ビックマック指数


英国エコノミストが誌が提唱している、簡易的な購買力平価指数であるビッグマック指数は、為替水準の高低の判定にとても役立つ指数です。

ビッグマックの購買力平価(Purchasing Power Parity=PPP)、即ち、先進国に於いて、米国内と米国外のビッグマックの販売価格は等しくなるとする「一物一価の法則」の許で、理論レートと実際の為替レートを比較し、実際の為替レートの高低を判断するものです。

英エコノミスト誌の調査では、2010年7月の米国でのビッグマックの販売価格は約 3.7ドル。ユーロ圏では約 3.3ユーロなので、ユーロの理論レートは約 1.10ドル。しかしユーロの実際レートは1.3ドル前後で推移しており、約 20%過大評価されているとされます。ドル円の実際レートは、ほぼ理論レートに沿っており、
(3.7x 85円 ≒ 320円)、今後のレート変動が注目されます。

(備考)
 http://jp.reuters.com




[diary] 2011.01  ☆10年目・・


FX元年と呼ばれた2002年から、今年2011年は10年目に当たります(遠い眼・・)。

欧州通貨ユーロが市場に実体通貨として初めて流通し、日本においては、個人投資家(リテール)向けの外国為替取引業者が、雨後の竹の子のように開業した年でもありました。

短資系の、セントラル短資 (旧・日短FXダイレクト)や、外為ドットコム(旧・オリエントトラディションFX)、等も、
2002年設立でした。当時は取引コストが15pips前後と、今では考えられない程高く、隔世の感です。10年で
投資手法、タイムフレーム等も様変わりしました。


今年は、8月にレバレッジ25倍規制が適用され。リテールFX業者の更なる淘汰も予想されます。また欧米、
日本他の財政が不安定で、円ドルユーロの主要通貨ペアの、大きな変動が再びあるかもしれません。





システムトレード データ


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