(2) 外為マーケット 概況2
○ 外為ネット取引の現況 1998年の外為法改正から13年、それまでインターバンクを介した銀行間取引中心だった外国為替取引が、 個人投資家にも開放され、現在はネットFX取引(外国為替証拠金取引)業者が、日本国内だけで約100社が 営業する盛況ぶりとなっています。 2010年12月期において、預り金は約 7000億円、口座数は約 300万口座と急成長。ここ数年の手数料(スプレット)値下げ及び取引単位の引き下げ等で、小口の顧客が特に増加していている様子です。業界の総営業収入は、約 2000億円と推定されます。取引高も急増、年間の総取引高は約 2000兆円となっています。また個人の取引シェアは、東京外国為替市場で過半数を占めている模様です。銀行間以外の金融取引所(クリック365)も開始し、こちらも取引高は急増しています。 個別のFX取引業者を見ると、2010年12月期において、業界1位の外為どっとコムが預かり金約 900億円、業界4位前後のセントラル短資が、約400億円となっています。双方が短資業界トップの系列で、その信頼性・情報等が評価されている模様です。一方、新興のFX取引業者は、より低コストを謳い、多くの顧客が高頻度の売買(スキャルピング)を繰り返すことにより、大きな取引高を計上しています。 なお、営業利益・経常利益においては、やや苦戦しており、10億円を超えた業者は、ほんの数社程度となっています。IRで営業利益・経常利益他(財務諸表)を公開していない業者も、多く見受けられます。 (参考資料) 矢野経済研究所 ・FOREX−PRESS |
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○ 外為ネット取引 ・・その問題点 近年において外国為替証拠金取引業者の破綻が相次いだ為に、顧客預り金の保全の為、信託銀行での分別管理が義務付けられました。※ (金融商品取引法・第40〜43条) ただ実際の資産保全管理が、公認会計士(監査法人等)により適正に監査されているところは少ない模様です。 金融商品取引法 また、極端な低コスト(スプレット0〜1銭)の業者も増えており、取引のカバーが適正に行われているか、公正なレート提供が出来ているかは不明です。レート操作 ≒ ストップ狩りを多用する業者も多い模様です。 ※ FXは、預金保険機構の保証外で、分別管理が適正に行われていない場合の保証は無し。
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○ 外為マーケットの概況、その他 国際通貨基金(IMF)主導での、米国・ドルを基軸通貨とする固定相場制(1ドル・360円)から、変動相場制に移行したのは1973年、以後38年様々な要因で円の価格は大きな変動を繰り返して来ました。 外国為替の変動要因に関しては様々な学説があり、中長期の変動要因としては、購買力平価説(外為レートは購買力の比率で決まるとする説)・ 為替心理説(通貨発行体である国の経済力、軍事力、政治力 etcをベースに、人気・思惑 etc の心理的要因で決まるとする説)等が挙げられていました。その他アセットアプローチ理論・・金融資産(アセット)の残高から、通貨の需給状態を把握し、価格変動を説明する理論もありました。 しかし変動相場制に移行して約40年、外為取引高の95%以上は実需を伴わない短期のディーリング取引となり、短期での価格変動を説明する理論の形成は極めて困難です。最近では、アルゴリズムトレード(システムトレード・自動売買)が主流で、もはやへッジファンド他の意向で為替が変動する状況です。 |
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○ 外為マーケット ・ 基本用語解説
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外為 トレードの基本 |